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「若菜の」闘病記

 日曜の夜から頭が痛いと言い出したダンナ。
 私がタバコを吸い過ぎるから空気が悪くなり
 結果としてダンナの頭が痛くなるのだと。
 ……いつもは全然平気な顔してるくせに。

 仕方がないから換気扇の下で吸うものの(それでも吸う)
 頭痛は一向に治らず……ほら、やっぱり私のせいじゃないじゃん。

 次の朝起きたダンナは何やら様子が変。
 ふと気付いて見る度、ものすごい苦悶の表情。
 「どうしたの?」聞いても何でもないと。
 もしや妖邪界に捕らわれた征士や伸の苦悶の表情がたまらん!!
 力説していたからサービスしているつもりなのだろうか。
 ……などと、まあそんなことは有り得んが
 3次元の男がそんな顔してても鬱陶しいだけなので聞いてみる。

 「痔にでもなったの?」

 とんでもない汚名をきせられそうになった彼は素直に白状。
 喉が痛いのだと。

 「頭と喉が痛いなら風邪ね。寝なさい」
 「やだ。熱はない」
 「測ってみなきゃわからないでしょ」
 「自分の身体のことは自分が一番良くわかる」

 この調子で意地でも体温計を脇に挟まず
 面倒くさいので午前中は放し飼い。
 しかしお昼を食べた頃から段々動きが鈍く……。

 「わかった、お昼寝しよう。私も眠たいから、それでいいでしょ?」
 「お前が寝るなら付き合ってやる」

 お前は飛影かと。心の中で突っ込みつつ
 眠くも無いのに布団をひいてしばらく昼寝。←眠れた(笑)
 私はすぐ起きるが、ダンナは夕飯頃まで熟睡。
 起きる頃にはすっかり風邪菌が全身に回ったらしく
 自分から体温計に手を伸ばしたが……
 何故か延々とピピピ、ピピピ、ピピピと鳴り続ける体温計。

 「……何度あったの?」
 「この体温計壊れてる。測るたんびに体温が違う」
 「そう。そんで何度あったの?」
 「1回目が38.3℃、2回目が37.9℃、3回目が38.5℃、4回目が……」

 バカだ。こいつは本気でバカだ。
 ご飯は食べられそうかと聞くと、喉が痛くて唾を飲むのも辛いとか。
 病院に行こうと言っても頑なに拒否。
 仕方がないから薬局に走り、のど飴やらはちみつやら風邪薬やら
 とにかく喉痛に効くと薬剤師に勧められたものを片っ端から購入。
 しかし結果は芳しくなく、お粥すら喉を通らない状態。
 ……もともとお粥嫌いだからそれもあると思うけど……

 そのまま冷えピタつきのダンナは死んだように眠り続け、朝。
 つまり今朝。
 私が布団を畳んでいると、当たり前の様に自分も畳み始めるダンナ。
 無理やり熱を測ると本日も38度越えおめでとう!
 お粥を作るから寝ているように言い、キッチンに入るが
 何やら隙間風がひゅうひゅうと。
 今日は冷えるなぁ、ダンナ布団掛けてるかなと覗いてみると
 部屋中の窓という窓を全部開けっぱなしにし、Tシャツ一枚で
 フローリングの上にのびているアホひとり。

 「……何しとん」
 「暑い……」

 有無を言わさず布団で簀巻きにし、10秒毎に行動チェック。
 お粥を半泣きで食べつつ、喉スプレーなら効くかもと呟くダンナ。
 いいから病院に行こうと言うが断固として拒否。
 再び薬局に走る妻の鑑←言ってろ

 「……何しとん」

 帰ってきた私が再びドスをきかせた声を出すと
 幻想水滸伝に勤しんでいたダンナは真剣な顔で
 探偵が仲間になってくれないのだと苦労を語り始める。
 ぶちりと電源を落とすと、セーブしていなかったダンナは
 悲痛な叫びを上げる。知ったことではない。
 シュパシュパと喉スプレーを吹き掛け、再び眠りにつく。
 ああ、やっとのんびりできる……。

 が、2時間ほどして目覚めたダンナは喉スプレーを掴んでひとこと。

 「これ効かない」
 「だって、これ薬剤師さんが勧めてくれたんだよ」
 「これウェルシアじゃん。
  ウェルシアの店員はウェルシアを勧めるに決まってるじゃん」

 ……うむ、そりゃそうだ。確かに妙に安かった。
 仕方がないので再び薬局へ。
 今度は有名メーカーのスプレーやトローチを買って帰宅。
 再び風通しのいい部屋で涼んでいるバカダンナ。

 「……飲み干せ」
 「ええっ、スプレーでしょこれ!?」

 自分で分かる。黒いのが降りてきたな、と。
 ああ、彼がいたらあのヤバい薬を作ってもらって
 一気におとなしくさせるのに。
 今ほどあなたを愛しく思ったことはないわ、蔵馬。
 ※注:これでも蔵馬サイト管理人の言葉です

 リクエストされたプリンやら缶詰やらを食べさせると
 今度はおとなしく布団に入るダンナ。
 はあ、やっと病人らしくなってくれた……
 安堵しつつ入浴していると、バスルームのドアの向こうで
 ガタガタと物音が。

 「……ノゾム(仮名)ちゃん?」
 「ねえねえ若菜ちゃん、一緒に入っていい?」
 「はっ!?」

 慌てて湯船から飛び出し、バスルームのドアをバシリと押さえる。

 「バッカじゃないの?熱あるんでしょう?おとなしく寝てなさい!」
 「だって昨日もお風呂入ってないし
  若菜ちゃんが布団巻きつけるから汗かいて気持ち悪い」
 「我慢しなさいよ!それがイヤだったら病院行けっ!!」
 「開けて~!オレもう服脱いでるんだよ、風邪ひくよ」
 「ひいとるやんけこのアホタレっ!!」

 バスルームの扉を隔て、裸で攻防戦を繰り広げる夫婦。
 下手なAVよりもよっぽど面白い光景である。色気はないが。
 結局身体が濡れていた私がだんだん寒くなって湯船に戻り
 その隙にダンナはシャワーを浴びてご機嫌で出て行った次第。

 ちなみにお風呂から出た後
 日曜の夜から薬局に支払った額を計算してみた。
 行ったついでに日用品を買ったりしてはいるものの
 合計金額一万円近く……!
 おとなしく昨日病院に行っていてくれたら
 1/10くらいで済んだのではないだろうか。
 どうして男ってのはこう病院嫌いでバカなのだろうか。


 しかし逆の立場だった場合
 私もダンナと似たような行動をとる可能性は充分にある。
このコメントは管理人のみ閲覧できます
[2007-11-07 23:43 | | # | 編集]
そうなんです。
風邪ひくと、異様に出費がかさむんですよねぇ…
私も今日、重い腰を上げてやっとこさ病院に行ってきました。。
うちはダンナが引っ張ってく側です;
実際病院で支払ったのは二千円弱…かな。
やっぱり病院行ったほうが良かったかもです(笑)

ああ笑った!
美馬さん気の毒に…と思いつつ、笑ってしまいました(^^;
うちは見事に共倒れ…
美馬さんも気をつけてくださいね…

ダー様、お大事に…
[2007-11-08 00:02 | URL | カナコ #RqWBMyRA | 編集]
>2007/11/07(水) 23:43の方

ご心配をお掛けしてすみません;
結局翌日に無理やり病院に連れて行きました☆

わっ、そうなんですか!
ゼリーを水代わり…なるほどぉ。
確かにあれってほとんど水分ですし
するっと入るからかえって楽かも!
さっそく明日ゼリー買ってきます。

そうなんです。
風邪は人にうつして治すものなのです。
ダンナの同僚に虚弱体質の人がいて
いつも風邪をもらってくれていたのですが
残念ながらずっと会社をお休みしているので
今回のターゲットは私しかいないのです…
うつされないように気を付けます~!
[2007-11-09 00:00 | URL | 美馬若菜 #- | 編集]
>カナコさんへ

ですよねぇ!
市販の薬って地味に高いですよね!
ああっ、カナコさんまだ風邪が…
今回長いですね(^^;
病院行ってきましたか(笑)
えらいえらいv

病院に行ったら体質にあった薬をもらえるし
すぐよくなるってわかっているんですが
それでも何故か敷居が高いんですよね。
そんなにお金を取られるわけでもないのに。
うちも点滴まで打って3000円行きませんでしたもの。
かく言う私も病院嫌いです…
具合が悪いときだから
病院に行こうと思うのも鬱陶しいし
待つのもイヤだし
他に悪いもの見つけられたらどうしようとか(笑)
そうやってムダに薬局にお金を払っちゃうのです(T▽T)

そう言えばご主人も風邪とおっしゃってましたよね!
お加減はいかがでしょうか。
ウチのダンナほどのアホはなかなかいないと思いますが
基本的に男性の方が病院を嫌う傾向にあるらしいですからね。
そんでも彼女や奥さんは病院に連れて行きたがるのが男ってもんです。
カナコさんもあまりご無理なさらず
お大事になさってくださいね!
[2007-11-09 00:13 | URL | 美馬若菜 #- | 編集]
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